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活動経過報告

活動経過報告をお知らせ致します。

5月12日を以て、以下の拠点から撤収しました。

【宮城県岩沼市】

  • 岩沼市役所
  • 岩沼市民会館
  • 岩沼社協

→5月7日撤収

●理由:

行政機能の回復。市役所はいまだ忙しい部署もあるが、通常業務も可能になってきた。岩沼市民会会館は、6月はじめまでには避難者全員が仮設住宅に入る目途がついた。社協職員への施術は、断続的な支援だったが、最も多忙なゴールデンウィークを越えたため、市役所と避難所からの撤収を機に、同様とした。

市民会館の館長さんからは「保健師や医師らとの話の中でも出ましたが、鍼灸マッサージ師が医療連携の中でこれだけしっかりやってくださることを初めて知りました。一ヶ月半にわたる継続した支援、本当にありがたかったです」との言葉。

【宮城県岩沼市】

  • 名取消防署
  • 名取市役所

→5月12日撤収

●理由:

行政機能の回復。市役所は復興支援の部署がこれから忙しくなるためニーズはあるが、通常業務が可能になってきた。消防も同様。当初の36時間勤務から通常シフトに戻りつつある。

どちらにも折り畳みベッドなどの物品を置かせていただくことに。今後展開する気仙沼や南三陸町に輸送予定。

  • 名取文化会館

→ゴールデンウィークのみ活動後、撤収。

●理由:

継続も検討したが、柔整師の団体が定期的に入っているため。

【宮城県塩竃市】

  • 塩竃市役所

→5月12日撤収

●理由:

行政機能の回復。通常業務が可能になってきた。

  • 塩竃市桂島/野々島/寒風沢島

→5月12日撤収

●理由:

継続した人員派遣が困難となった。船を乗り継いでいく島は、危険もあり、ボランティアは我々のような医療職しか許可されていない。避難所までの道のりも複雑で、前任者がいなければたどり着くことも難しいのが現状。島の責任者との連絡も必須だが、これも前任者なしには困難。GW後、継続した応募が途切れたた

め、撤収とした。

ニーズは依然としてあり、特に、重機も入れず、仮設住宅の建設も夏以降と非常に遅い点、常駐の医師がおらず、保健師の巡回も2週に一度となっている点からこれまで我々の居た意味は非常に大きく、本来ならば継続した支援が望まれる。

今後、経験者が再訪できる時に限り、臨時に募集をかける可能性あり。

以上の拠点は、「もう支援不要」というわけでは決してありません。

これまでのように、継続して人員を送る必要のない体制になってきたことと、プロジェクトとしての一時的な人員不足によるものです。

<今後について>

新たに

 

●気仙沼(医師団と協働) 5/1~

 ※現在活動中。詳細はPCATでの活動ページを御参照下さい。

●石巻市  来週より 

●南三陸町(『災害鍼灸マッサージプロジェクト』独自) 5/28~

 ※現在活動中。詳細は南三陸町での活動ページを御参照下さい。 

 

での活動を開始・計画しています。

展開に関しまして、全ての現場に関して、現在調整中のため、連絡が直前となり、応募者の皆様にはご迷惑をおかけしていますが、どうぞご理解下さいますよう、お願い申し上げます。

なお、鍼灸マッサージ師の被災地における働きについて、5月1日から9日まで、主に当プロジェクトから13名の鍼灸マッサージ師が参加した医師団(日本プライマリケア連合学会)から以下のような評価を受けています。

『気仙沼中学救護所の医師より、継続的に鍼灸師の方を派遣できないか、という依頼がありました。

避難生活が長引いている避難所の方々には、医師よりもゆっくり話もできる鍼灸やマッサージが必要なのではないか、と。「窮屈なところにいるため、肩こり、緊張性頭痛の方がたくさんいらっしゃり、鍼灸は連日大人気でした。鍼灸があることにより、リラックスできる。また個室であり、自分の思いのたけを鍼灸師に話すことができ、これにより精神的な安定がはかれるといった長所があると考えました。」』

団体同士の連携も必要と感じています。

自らが被災者でありながら、支援活動を始められた地元の先生方も多く、そういった先生方がよりよい活動をしていくことができるように、全国の治療家たちが引き続き、あらゆる形で協力していくこと、全ての枠を越えて、業界が一丸となって支援にあたることが求められています。