2015年9月19日より10月23日まで活動いたしました、茨城県常総市における活動報告です。ご参照ください。
【2015年10月25日】
災プロの調査(9/25現在)により、
開院を確認し、掲載に同意いただいた常総市の鍼灸・マッサージ治療院リストを
これまで活動した3つの避難所(石下総合体育館、菅生公民館、あすなろの里)および
常総市災害ボランティアセンターに掲示してもらうよう依頼、
いずれもご快諾をいただきました。
この、地元の治療院紹介は避難所での活動時から配布しており、
治療させて頂いた大多数の“初めて鍼を受けた”という方の中には
「鍼がこんなに良いものとは知らなかった」と
進んで地元治療院リストを持ち帰られる方もいらっしゃいました。
災プロの治療を受けられた方が、
地元の治療院を受診され、健康を守っていただければ幸いです。
なお、10月3日の活動報告の中にありますように、
常総市内で被災の確認されています2つの治療院、医院へは、
災プロのボランティア活動のためにセイリン様やせんねん灸(セネファ)様から
頂いておりました支援物資のうち、未開封のものを全て寄付しております。
一日も早く通常診療を開始できることをお祈りしています。
以下、上記の市内各所に掲載しておりますリストです。
【2015年10月23日】
〈治療者〉3名
〈患者数〉職員5名
〈活動状況〉水海道公民館 18:00~21:15
〈連絡事項〉
・今日は全員が再診でした。
・夕方は、実地調査から帰って来たと思われる方々が集中した時間帯を除き、
今までになく静かで職員さんが少なかったです。
・活動誤の片づけ終了時点(22時前)で全ての事務スペースに明かりが灯り、
残っている職員は忙しそうでしたが、残業されている方の人数は大幅に減っていました。
・「認定された罹災規模に対して不服申し立てをしている被災者の家ばかりを1日中訪ね歩く」という
仕事の職員さんが受診されましたが、緊張状態が続き、疲労を訴えておられました。
・罹災証明の発行はめどがついたが、不服申し立てへの対応に「タフな性格の職員が疲れ果てていた」
・10/17~22ののべ受診者23名のうち、血圧異常が見られたのは12名(52.1%)でした。
受診された方の所属部署の偏りが影響している可能性はありますが、先週と比べ下がっています。
・10月24日より他課からの応援職員が漸減されていく。
・10/25(日)は休みをとれる。
・活動開始当初から参加してくださっているつくば技大のM先生が見えられた。
・本日をもって現地活動は終了。活動をつくば市のK先生を始めとした県内の先生へ引き継ぐ。
【2015年10月22日】
〈治療者〉3名
〈患者数〉職員4名
〈活動状況〉水海道公民館 19:30~21:20
〈連絡事項〉
・茨城県鍼灸師会のY先生が20時~参加してくださった。
【2015年10月21日】
〈治療者〉2名
〈患者数〉職員6名
〈活動状況〉水海道公民館 19:10~21:20
〈連絡事項〉
・設営準備中より治療希望の方がみえて、21時前までほぼ途切れずに職員の方々いらっしゃいました。
・本日はバイタルに目立った異常のある方はいませんでした。
・忙しい部署とそうでない部署との差が出てきている様子。
本日来られた方々は余裕が出てきた部署の可能性もあるか、要確認。
・茨城県鍼灸マッサージ師会のS先生が参加してくださった。
【2015年10月20日】
〈治療者〉3名
〈患者数〉職員4名
〈活動状況〉水海道公民館 19:30~21:30
〈連絡事項〉
・21時半に片付け、階下に降りると公民館入って右手の広い部屋は既に暗く、
左手のラウンジのような部屋での作業だけになっていました。
当然、人数も減っていました。
・つくば技大の卒業生の先生が参加してくださった。
・治療対象の課の中に、激務による体調不良のため職場に来られない職員がいらした。
・まだ高血圧の方はいらっしゃった。
【2015年10月18日】
〈治療者〉3名
〈患者数〉職員4名(うち1名は血圧測定のみ)
〈活動状況〉水海道公民館 19:30~21:30
〈連絡事項〉
・継続して高血圧の方に、内科受診を勧めた。
・初診の方、治療中寝ていたのですが、呼吸が止まっている様な感じを受けた。
SASを疑うも経過観察。カルテに記載したので後任の方、よろしくお願いします。
【2015年10月17日】
〈治療者〉3名
〈患者数〉職員4名
〈活動状況〉水海道公民館 19:30~21:30
〈連絡事項〉
・技大M先生が助産師会の仕事(助産師さんでもあります)の帰りに立ち寄り、前半を手伝ってくれました。
・つくば市K先生が今日の準備と打ち合せのために後半に来てくださいました。
・新患さん1人、再診3人という内訳でしたが、再診の方はみなさん 日中は被災した個所を歩き回っての
実査に当たり、下腿の愁訴をお持ちでした。
【2015年10月16日】
〈治療者〉2名
〈患者数〉職員4名(うち1名は血圧測定のみ)
〈活動状況〉水海道公民館 19:30~21:30
〈連絡事項〉
・担当2課の水海道公民館からの作業場所の引越しは10/23または24を予定。
・職員の業務状況は多忙。朝8時前に登庁し夜10時過ぎまで帰れない。今週も土日も開庁。
・業務がいつ落ち着くか、現時点ではかまったく分からない。(担当課長談)
・10/9,10,13,14の受診者のバイタルデータ16名のうち、62.5%に高血圧状態がみられる。
・茨城県鍼灸マッサージ師会のS先生が参加してくださった。
【2015年10月14日】
〈治療者〉2名
〈患者数〉職員5名
〈活動状況〉水海道公民館 19:30~21:30
〈連絡事項〉
・高血圧が持続する患者さんあり。若年層でも血圧の高い人がいる。
・活動詳細
19:00~19:30 折り畳みベッドやカルテなどの準備
19:30~21:30 治療
21:30~22:00 記録、連絡ノート記入、掃除
・茨城県鍼灸マッサージ師会のS先生が参加してくださった。
【2015年10月10日】
〈治療者〉3名
〈患者数〉職員7名
〈活動状況〉水海道公民館 17:30~21:00
〈連絡事項〉
・相変わらず、職員の方々は業務に忙殺されています。
・県、県内自治体から多少の応援が来ているようですが、
やはり大規模応援や県外自治体からの応援は無いようです。
・「この辺り(水海道)は水が引いてだんだん元の生活に戻れるだろうが、
堤防決壊したエリアの状況は深刻」
「避難所に入らず家の2階などで自主避難している人もいるので、
その現状を把握してまわらなくてはいけない」
など、我々の目が届かない話も伺いました。
・受診される方には依然として高血圧の方がおられました。
【2015年10月6日】
常総市社会福祉協議会(茨城県常総市水海道天満町2472)
【2015年10月2日】
〈治療者〉3名
〈患者数 〉8名 (避難者6名、ボランティア1名、血圧測定1名)
〈活動状況〉17:00〜20:45 石下総合体育館
〈医療連携〉
夜間駐在の看護協会チームと情報共有
・1名の患者さんの既往歴について、治療上必要な事項を共有。
・新患さん1名の血圧異常を報告。避難所統合により恐らく来たばかりの方で、
保健チームのフォローリストには載っていない。リストに載せ翌朝再検診、モニターの予定に。
・血圧の高い患者さん1名の状況を報告した所、保健チームのフォロー対象だったため、
それぞれの持っているデータ、情報を合わせ現状では大きな問題は無いと判断。
・治療を受けに来て高めの血圧だった患者1名を報告。「正規の避難者」でなく
ボランティアとして滞在しているようで、簡単な背景情報、来歴を伝達。
〈連絡事項〉
・保健室再開室
なぜ夜間に看護協会チームがいたかというと、このため。
昼は県の保健チームが、夜は今まで通り看護協会チームが常駐。
いつまで常駐が続くかは不明。
避難者の健康状態の継続的フォローが無くなるという心配は、ひとまず無くなりました。
・避難者
数字上避難者数は増えているはずですが、閑散としていました。
水道の本開通(飲水可の水が出るようになる)が始まった様子。
本格的なライフライン再興により避難者は今後短期間で減少していくかもしれません。
ただ、人が入れ替わった分、子供がちらほらと目に付きますし、新患さんも増えています。
・職員
自宅にも帰れるようになり、職員さんの体調の改善が認められます。
本日は治療希望ありませんでした。
倍の数の避難者が居る「あすなろの里」の職員さん達の状態の確認が必要かもしれません。
・被災治療院
被災が確認されている、あるいは被災した可能性のある治療院のうち3件を訪ね、
被災状況を確認しました。
うち一件では、
「胸まで水に浸かって停電も長引いたが、患者さんが来るので診療は始めた。」
「地元の鍼灸院は大変だろうから、外から来て鍼灸治療をしてもらうのはありがたい」
とお話を伺いました。
【2015年9月26日】
・菅生公民館(20:00~21:30)
避難者4名
職員2名
【2015年9月24日】
【2015年9月21日】
<参加者>参加者 6名
<道路状況とアクセス>
・水害そのものによる交通規制はごく一部ありますが、ほぼ解除されています。
アクセスに心配はいりませんが、さまざまな復旧工事の関係で一時的規制がかかる可能性はあります。
・石下総合体育館の入り口が少し分かりづらいかも知れません。南北いずれから来ても、
目印はヤマザキデイリーマートの看板です。南から来たらデイリーマートの手前の、北から来たらすぐ先の角を曲がると、目の前です。
・敷地入り口でボランティアスタッフに止められますが、目的を伝えれば大丈夫です。
<買い物>
・アクセス途中に複数のコンビニがあります。平常営業中です。
<石下体育館状況>
・避難者数は156名となっていますが、19日と比べても閑散とした印象を受けます。
・ブラジルの子供達は肩こりなど身体の不調がある子もいますが、好奇心と日常に無い刺激(?)を求めての受診、という面もありそうです。のびのびと遊べる環境ではないので、ストレスはあると思います。
・常総市は避難所統合の方向で調整している模様。統合となると、石下地区近隣の避難者はすべてここに集められるとのこと。行政次第ですが、今後一気に避難者数が増える可能性があります。
【2015年9月19日】
石下総合体育館にて、下記のように活動してきました。
<人員>
4名
<スケジュール>
11:00 調布IC発(シルバーウィークによる大渋滞)
13:45 石下総合体育館着、責任者や保健師など各方面へ挨拶
14:10 治療所設営開始
15:00 ラジオ体操
15:30 設営完了、waiting
17:00~18:00 ベッド2台で6名治療
18:00~18:45 避難所夕食
18:45~21:00 3名治療
22:00 消灯後、避難所運営の職員治療
23:00 撤収
23:15 石下総合体育館発 途中、夕食
25:15 調布IC着
災害策本部が最もしんどそうなので、入れたら喜ばれるだろうと感じられました。
「災対に行くと、ピリピリしてて話がしにくい」と避難所運営にあたる職員の方が言っていました。
<他の医療職との連携>
9/18時点で
・保健師常駐
・夜間が看護師協会が駐在
・日中は午前と午後2時間ずつ日赤の医師が駐在
・保健師さんへ血圧・体温の報告、TIA疑いの方の報告
という状況です。
<伝達事項>
・日中は外に出ている人が多い
・活動は夕方からなので、東京近辺在住であれば、午前治療してから出発、で間に合います。
・職員さんが非常に疲弊しています
・避難者の方々は、外国人(16名)車を運転できない高齢者など社会的弱者が多いという印象でした。
・マスク、スリッパがあると良い
・体重計がほしいとの声があった
・9/20は避難者162名(うち外国人15名)ブラジル人の多い地域で、
ポルトガル語が話せると喜ばれます。通訳ボランティアも時々いるそうです。
・カルテにface scaleを導入し、治療効果がはっきり示されるようにしました。
supported by Inseki Project
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