当初9月27日までを予定していた茨城県常総市での活動ですが、現地の状況を踏まえて、
10月5日(月)の活動を以て終了とすることと決定しました。
まず、終了を1週間延長した理由としまして、
1、活動拠点である石下総合体育館
9月27日より、石下地区の他の避難所がここに統合され、現在90名ほどの避難者が最大140名になります。
2、常駐保健師の撤収
県の保健師1名+応援保健師1名の2名体制で巡回が
あるものの、9月26日の活動中も、数名の避難者から鍼灸師に健康相談(血圧が主)があるなど、
医療職のニーズはあることが感じられました。
鍼灸師からの治療報告が巡回保健師に渡る意義もあると思われます。
3、職員
統合されたことで職員の応援が多くなるものの、夜間はこれまで通り担当の課の職員が夜勤にあたる体制は変わらないとのこと、
「鍼灸マッサージ師さんにはもう少し居てもらえると助かります」
という言葉を直接頂きました。
一方、あと一週間で終える理由としまして
1、避難所の環境
慢性期に入り、再受診も多くなっています。
地元医療機関への受診継続の予定がたっている患者さんも複数おられました。
統合されることで変化はあるかもしれませんが、継続的な支援は不要と感じられました。
2、もう一つの統合避難所
活動の展開を検討していたもう一つの統合避難所の「あすなろの里」ですが、26日の活動を通し、複数のマッサージ系ボランティアが入っている様子が感じとられ、健康被害も、10診中1名の心配な方を、M先生が夜勤看護師に報告したところ、既にフォローされていたことから、私たちが特に人員を派遣する必要はないという印象を受けました。
3、職員
血圧測定により、9/19現在では、収縮期血圧が普段よりも30ほど高くなっているという結果でしたが、26日の活動では菅生公民館などでもほぼ平常通りの血圧となっており、また石下総合体育館内にあります県の災害対策本部も落ち着いてきていて、市役所など、依然として忙殺されている部署がある場所へ積極的に入らない限り、終了として良い数値でした。
4、地元鍼灸治療院の復活
スタッフにより調べることのできた市内すべての治療院へ電話調査を行ったところ、現在、常総市には7つの鍼灸マッサージ治療院が開院しており、調べた限りで被災したのはこのうち2院、そしてそのどちらも既に営業を再開していることがわかりました。
もちろん、自宅を失った被災者が有料の治療を受けるのは難しいのですが、職員は休みがとれるようになってきたため(全ての部署ではありませんが)、7院のうち、直接了承を頂いた6院の鍼灸院、マッサージ院の広告を各活動場所に掲示させて頂いています。
以上、医療的、社会的観点から、10月5日での活動終了を決定致しました。
最後まで丁寧に活動して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
なお、これらは外部からのボランティアである私たちの撤収基準であり、今後も活動を続けていかれる地元ボランティアの基準とは異なることをご理解いただければ幸いです。